マザールーフ便り 2015.04-1

mothertayori

1504_hana4ハナちゃんが
食道拡張症(しょくどうかくちょうしょう)と
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を
併発してしまいました!

誤嚥性肺炎は死亡することもある大変な病気です。
●ハナちゃんが大変です。食事をしては、嘔吐をするということを3日続けています。水を飲んでも嘔吐します。原因はわかりませんので、動物病院へ行くことにしました。信頼している先生に診てもらいましたが胃炎だろうということになりました。もちろん、出来るだけの検査をした結果です。胃炎のための治療を始め、薬を飲みましたが、まだ吐くのです。今まで体重が増えすぎていたのでダイエットをしていましたが、さらに痩せてきています。一体どうしたんだろうと不安になるのと同時に可哀想になりました。大好きだったご飯も食べられず、食べたら吐くし水を飲んだら吐くし、どうしたらいいんだろうと不安でいっぱいになりました。
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●ちょうどウィズリーが山口大学動物医療センターに行くことになったので、ハナちゃんの主治医は山大の先生ですから、事情をお話して一緒に連れて行くことにしました。山大に行った朝、主治医の先生にウィズリーの排泄をさせている時に会いました。先生の最初の一言が「ハナちゃんは大変ですね。心配です。」でした。ハナちゃんは本当に愛されているんだと実感しました。ハナちゃんも先生のことが大好きなのは事実です。ハナちゃんは男の人が苦手です。ほとんどの人には唸り声をあげます。もちろん福岡の主治医の先生にも、診療してもらう時にも唸り声をあげます。しかし、驚くことに山大の先生には唸り声をあげることはしません。おまけに駆け寄って行くのです。本当に驚くほど信頼している感じがにじみでています。先生に擦り寄っていくという感じです。先生も可愛くてたまらないという感じで「ハナ」と呼ばれます。(ウィズリーは「ウィズリーさん」)そんな信頼関係が出来上がっている先生に診てもらい、レントゲン、CT、内視鏡もしてもらいました。しかし、強度の胃炎でしかないとの診断でした。(胃炎がひどいのでリンパ腫を心配して組織検査に出してもらっています。)
●帰ってきて、かかり付けの病院へ通院を始めましたが嘔吐は止まりません。水も飲めばすぐ吐いてしまいます。心配なので点滴をして栄養を取らせることにしました。そして歩かずにベットに横たわっているだけになってしまいました。もちろん消炎剤なども点滴に入れてもらって治療をしていましたが改善が見られないので、入院することにして、静脈に点滴をしてもらうことにしました。
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●入院して判ったのは(私たちは気がついていましたが伝え方が悪かったようで)入院中のハナちゃんを診ていた担当の先生が咳の仕方が気になるとのことで、もう一度レントゲンと血液検査や内視鏡のチェックをして、食道拡張症と誤嚥性肺炎を見つけてくださいました。山大の先生に診てもらったときから進行して、まだ吐いていたので食道拡張症と誤嚥性肺炎を起こしたようです。常に危険と隣り合わせで、死と隣り合わせの状態でもあります。これからは食事の時と後の注意が必要となります。寝ている時に吐いたものが食道に詰まってしまうことが最も危険だと言われました。
●現在ハナちゃんは毎日吸引と抗生剤の注射をするために病院へ行き、食事は柔らかくして、2本脚で立って食べさせるようにしています。食後は30分程座らせて食道を真っ直ぐにさせておく必要があります。スタッフが抱っこして30分間じっとしているようにしています。回復には何ヶ月もかかるそうですが、お陰さまで嘔吐がなくなりましたので、疲れさせないようにして通院して、回復するのを待っています。
●たまたま入院させたことが病気の発見につながりラッキーだったと思っていますが、回復はそう簡単ではないようです。しかし、脊髄の腫瘍から回復したハナちゃんですので、今回もまた絶対に回復できるように皆で頑張りますが、咳をするたびに胸がキュンとなりドキドキしています。
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