編集長・原田のコンテンツエッセイ Vol.151
犬たちとの散歩の季節で最も好きなのが、桜の花の咲く頃です。毎日の散歩が楽しくてたまらないのです。桜が咲き始めてから散るまで2週間は楽しめるのです。今日は三分咲き、今日は五分咲き~満開まで、人間は桜に魅了され犬たちは拾い食いに魅了される素敵な日々なのです。桜は満開から散るまで本当に魅力的な花です。風が吹いて桜吹雪も驚く程美しいのには感動的で、犬たちも桜の花びらを頭にのせて歩くのも本当に嬉しいもので、最後は桜の絨毯の上を歩く散歩は、一年のなかでも幸せ感を満喫できるもので、大手門に住んでて良かったと実感する季節でもあります。朝の散歩で何回も行かなきゃいけないのが苦から喜びになる嬉しい期間でもあるのです。
本当は、昔のように城内中を散歩して桜をもっと楽しみたいんですが、一匹で歩いている犬に出会うのが怖くて散歩できないでいるのが残念です。今、家にいる犬たちのほとんどは城内で保護した犬たちなのです。もちろん、他からやって来た犬たちもいますが、城内には春になると犬が突然やってくることが多かったように思います。ある日から芝生の上に一匹で犬が寝ていたりしていました。どうしたのかなと観察していると首輪をしているのに誰も周りにいなかったり、散歩している犬たちに寄ってきたりしているのです。そんなことが続いてくると捨てられたんだなと気がつくのです。一匹でいるのでおやつやご飯を持ってきてくださっている方たちもいらっしゃるようですが、だんだん犬も顔が淋しい顔になってきます。そんな顔を見るのが辛くてつい保護してしまうので、城内に行かなくなり、お濠の周りを散歩して春は桜、夏は蓮の花が咲くのを楽しんでいるのです。
今は、福岡市も動物殺処分ゼロを目指して頑張っているようですが、この問題は飼い主の皆さんが無駄な命を増やさない、問題が生じても動物を飼ったら最後まで看ることを目指さなければこの問題は解決しないと、命を大切にして欲しいと願ってやまない日々なのです。