徒然ぐせ vol.141

turedure 編集長・原田のコンテンツエッセイ Vol.141


 保護してうちの子になった動物が里親に行くとなると慎重になってしまいます。動物を飼う環境はどうなんだろう?医療費などの経費についてはどんなに考えてるのかな?高齢になって、手がかかるけどでも大丈夫だろうか?などイロイロ考えてしまい躊躇してしまう。
 現実問題として病気になったら保険がないだけに医療費も高額になってしまいます。初めて飼う人にとっては驚きの金額なのです。もちろん毎月の経費も食事だけではなく、フィラリアの予防薬やノミ・ダニの駆除からシャンプーなど様々な経費がかかってきます。せっかく助けた命だから幸せになって欲しいと願うから心配性になってしまいます。里親が見つかるとホッとする気持ちになり、同時に不安感も広がるのです。自分と同じように飼ってくださるのがベストだと思うし、それ以上であればなお嬉しいと思うのです。愛情をいっぱい注いで、犬からも愛情を注ぎ返されるという信頼関係を築いて幸せを共有できる関係が最も願っていることです。しかし、それは簡単なことではないのも事実です。
 なぜ私が里親について神経質になるのかと言うと命を預けるからです。そんな私のもとに、先日知り合いの方から「犬が欲しいので里親になりたい」と希望がありました。その方は昔からの知り合いで、とても優しい方で犬も飼っていらっしゃったので、飼っていた犬はどうしたのか聞くと、「自分が病気をしたので妹さん家族が預かってくれたが返してくれない」と、今は回復したので寂しくなったのでやっぱり犬が飼いたい、とのことでした。うちの子は希望にピッタリなのがいないので紹介しようとイロイロ話を聞いていくと、どうもワクチンやフィラリア予防などしたことがないようです。外飼いをしているということだった。とてもいい方で犬にも優しい方なのだが、少し高齢なので昔の飼い方をしているようでした。"外飼いでワクチンやフィラリア予防はしたことがない"では犬を里親にと紹介はできない。命を落とすよりいいが、保護団体の方からの里親には絶対に無理だろう。私だって里親には出せない。難しいなー、話せば解ってもらえるのかなーと自問自答する日々です。