徒然ぐせ vol.156

turedure 編集長・原田のコンテンツエッセイ Vol.156


 秋の始まりは雨が多い。うちの犬たちは、散歩のときしか排便や排尿をしないので、どんな大雨でも散歩にでかけなければいけないのです。もちろん散歩の時間は短縮するようにしていますが、レインコートが古くなっているので途中で抜けたりして大変なのです。ある時なんか、脱げてレインコートを着てないまま歩いていたりして、失くしてしまったこともあります。何頭もいるせいか安いレインコートを買ってしまうからかもしれません。
 そんなうちの子たちとの思い出は尽きませんが、8月22日にアビィが亡くなりました。本当に眠るように安らかに、皆に見守られながら逝きました。こんな穏やかに逝ってくれたら見送る側も心安らかな気持ちになれます。病気でもなく、高齢で老衰だったと思います。でも、最後まで若々しく被毛もフサフサでした。
 アビィがやってきたのは何年前だっただろうかと、スタッフKと思い出話しをしました。大濠公園で保護された犬でしたが本当に可愛くて、まだ若い犬だと思って病院の検査に行ったら、来た時から高齢でした。いったい何歳だったのかは分りませんが、腫瘍の手術もしましたが元気に過ごしていました。読者の方からいただいた黄色のレインコートは足まで付いていて、本当に幼稚園児のように可愛い姿でした。その姿を見ると、雨の日のスタッフも素で笑顔になりました。本当に可愛い姿を最後までありがとうと、出会えたことを心から良かったと思っています。
 今いる犬たちも、最後はアビィのように終えさせてあげられたらと思えるほど安らかでした。これからは、空の上から犬たちを見守って欲しいと願っています。