徒然ぐせ vol.170

turedure
編集長・原田のコンテンツエッセイ Vol.170


 猫の里親を見つけてもらった知人から相談の電話があった。若いカップルがミニチュアダックスを飼育放棄をしているので保護して里親を見つけたが、数日預からなければならなくなった。遠方のお家のようだから飛行機に乗せて送るようだ。いつもお世話になっている人なので、預かることにした。
 大きなサークルの中に入れたがキャンキャン大きな声で鳴く。フリーにすると走り回っている。しかし散歩にはあまり行ったことがないようだ。出来るだけ里親さんが飼いやすいようにしてあげたいので、トイレの躾と散歩の躾をしてあげようと思ってスタッフと頑張ることにした。
 しかし、排泄の躾は全然できていなくて、シートの上ですることができなくてウンチの上を歩いたりして脚の裏にウンチがついて、その足で歩きまわるのでケンネル内のいたる所がウンチだらけになって掃除が毎回大変でした。
 初めて散歩に行った時にすればいいものを、散歩もあんまり行っていなかったようで、散歩は喜ぶんですが排泄はしなかったのです。昼と夕方に散歩に行くようにしたら排泄をするようになりました。
 不安だったのかキャンキャン鳴いていたのが、ケンネル内に一緒に入って遊んでやったりしていたら膝の上に乗ったりしてだんだん鳴かなくなり、寝姿も安心感に満ちた姿でノビノビ寝るようになりました。"可愛いね"と言っていたら里親さんの家に行く日がやって来ました。寂しい気持ちと幸せになってくれるんだという安心感のような気持ちで送りだした。
 犬や猫は飼い主で幸せなれるのか決まってしまう。この犬たちは、最初の飼い主は散歩もしなかったようだし愛情も注がれていなかったようだ。これからは新しい飼い主さんから愛されて幸せになってくれることを心から願っています。